自民とN党議員の参院会派に抗議 自民兵庫県議団が破棄申し入れへ

2025/10/22 20:31 

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 自民党と政治団体「NHKから国民を守る党」の所属議員が参院で会派を結成したことについて、兵庫県議会の自民党県議団は22日、自民の松山政司・参院議員会長に対し、経緯の説明と合流の破棄を申し入れる方針を決めた。23日にも意見書を郵送する。自民兵庫県連も説明を求めていくという。

 会派結成は多数派形成の一環とされる。県議団の谷口俊介幹事長は「NHK党と一緒にやること自体に疑義を抱かざるを得ない。党からは何の説明もなく、有権者への説明も成り立たない」と話した。

 NHK党を巡っては、2024年11月の兵庫県知事選に立花孝志党首が立候補し、斎藤元彦知事を応援する「2馬力選挙」を展開。立花氏は自民の奥谷謙一県議の自宅兼事務所前で、拡声器を使って「出てこい奥谷」などと威圧した。

 奥谷氏は、斎藤氏らの疑惑が文書で告発された問題を調べた県議会調査特別委員会(百条委)の委員長だった。兵庫県警は立花氏を脅迫容疑などで書類送検している。

 一方、県連としても会派結成に抗議するとして、松山氏に近く説明を求めるという。県連幹事長の黒川治県議は「NHK党に一番騒ぎを起こされたのは兵庫県ではないか。参院の数合わせにもなっていない」と憤った。【稲生陽】

毎日新聞

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