「16年はあっという間」広島・湯崎知事退任 核抑止論への批判も
広島県の湯崎英彦知事(60)が28日、4期16年の任期を終えた。退任の記者会見では「広島県は大きな底力を持っている。その力を引き出すために汗をかいてきた」と振り返り、「広島県は元気になった」と晴れやかな表情で語った。
湯崎知事はこの日、公用車を使わず歩いて登庁した。午後には県議会の中本隆志議長や各会派の控室を訪ね、4期にわたった県政運営をねぎらわれた。
最後の記者会見で湯崎知事は「16年は長かったし、短くも感じた。あっという間だった」と感慨を口にした。
重い決断を迫られたのは新型コロナウイルス禍の時期。「人の命がかかっているし、他方で飲食店などにかかわる人の生活もある。慎重でも迅速に取り組まなければならなかった」と回想した。
「後継」を強調して当選した元副知事の横田美香氏は12月1日に初登庁する。この日は2人が引き継ぎ書に署名した。湯崎知事は「新しい横田さんなりの政策に取り組んでほしい。実りある広島新時代を実現できるよう頑張ってほしい」とエールを送った。
午後4時過ぎから退任セレモニーがあり、県庁本館正面玄関前に職員や県議ら約600人が集まった。花束を受け取った湯崎知事は「新しい時代が明日から始まります。皆さんも存分に県政に取り組み、良い広島県をつくっていただきたい」と語り、拍手を浴びながら公用車に乗り込んで県庁に別れを告げた。
湯崎知事は2009年の就任以降、「身近な県政を作りたい」と発信に力を入れ、全国の知事で初めて育休を取得し、自虐的観光キャンペーン「おしい!広島県」など注目を集めた取り組みも。8月6日の平和記念式典では知事あいさつで核抑止論への批判を続け、今夏は「国守りて山河なし」など印象的な言葉を盛り込み話題を集めた。
一方で21年の災害復旧工事に関する公文書偽造や、22年には自身が起用した教育長(当時)下での官製談合など、県政の信頼を揺るがす問題もあった。【川原聖史】
-
千葉、政治資金パーティー開催数半減 裏金問題で見送り相次ぐ
千葉県選挙管理委員会は28日、県内の政治団体が提出した2024年分の政治資金収支報告書を公表した。大規模な政治資金パーティーの開催数は前年から半減した。自民党…政 治 4時間前 毎日新聞
-
東京都中央区議会、79歳副区長の再任案に同意 異例の6期目へ
東京都中央区議会(定数30)は28日、吉田不曇(うずみ)副区長(79)を再任する人事案に同意した。任期は12月1日から4年間。吉田氏は異例の6期目に入る。区に…政 治 5時間前 毎日新聞
-
高市氏、宣伝費に8000万円超 24年総裁選 水面下で巨費投じる
2024年の自民党総裁選を巡り、決選投票で敗れた高市早苗首相の政治団体が、宣伝のために8000万円超を支出していたことが、政治資金収支報告書から判明した。3位…政 治 5時間前 毎日新聞
-
補正予算案閣議決定 税収2.8兆円上振れも国債追加 進む財政悪化
政府は28日、2025年度補正予算案を閣議決定した。一般会計の歳出は18兆3034億円で、物価高対策や投資促進策などを柱にした経済対策を裏付ける。歳入の6割は…政 治 6時間前 毎日新聞
-
鈴木農相、おこめ券配布「自治体の自由」 利益誘導の批判に反論
鈴木憲和農相は28日の閣議後記者会見で、政府が物価高対策として後押しを打ち出す自治体による「おこめ券」の配布について、券を発行する農業団体や業界に対する利益誘…政 治 7時間前 毎日新聞













