「まんじゅう屋」事前に提出 当選無効の茨城・神栖市長、提訴へ

2026/05/22 19:19 

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 2025年11月の神栖市長選で「まんじゅうや」などと書かれた2票が有効と認められず、県選挙管理委員会に当選無効の裁決が出された木内敏之市長(65)は22日、市長選の際に「まんじゅう屋」を屋号としていることを示す参考資料を市選管に提出していたことを明らかにした。木内氏は県選管の裁決を不服として近く東京高裁に提訴する方針。

 市長選では、木内氏と当時市長だった石田進氏(67)の得票数が同数となりくじ引きで木内氏の当選が決まった。石田氏側は市選管に異議を申し立て全票を再点検したが結果は変わらず同数だった。石田氏は県選管に審査を申し立て、県選管が再び全票を点検したところ、木内氏の有効票とされていた「まんじゅうや」「だんごさん」の2票が無効となり、石田氏も欄外に「○」が記載された1票が無効に。結果として木内氏の得票が1票少なくなり、当選無効の裁決が出た。

 木内氏の実家は和菓子製造会社「木内製菓」。市選管によると、立候補の際に「まんじゅう屋」と自身の名前の通称「トシ」を屋号や商号の参考資料として届け出ていた。開票時の判断資料にした。県選管によると、裁決にあたり市選管からこの資料を入手しているという。

 木内氏は「小学校から高校まで同級生や先輩後輩からまんじゅうやと呼ばれていた」と説明。波崎地区では「だんごやさん」と呼ばれていると強調した。また、選挙の街頭演説でも「まんじゅう屋のトシです」とあいさつしていたと主張した。裁決後、家業の団子の売れ行きは製造が間に合わないほど好調という。

 木内氏は「得票が同数になった時から覚悟しているが、納得がいかなければ最高裁まで闘うと思う」と語った。【古賀三男】

毎日新聞

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