将棋・名人戦4月9日開幕 空港で2対局 「中原の5七銀」旅館でも

2025/01/30 02:00 

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 将棋の第83期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)が4月9日に東京都文京区のホテル椿山荘東京で開幕することが決まった。

 前期は、初めてタイトル戦の空港対局が羽田空港で行われたが、今期は開港30周年を迎えた関西空港も加わって第2、3局と2局連続で空港での対局となる。

 3連覇を目指す藤井聡太名人(22)の挑戦者は2月下旬にも決まる。七番勝負の日程と開催地は以下の通り。

 ▽第1局 4月9~10日 ホテル椿山荘東京=東京都文京区

 ▽第2局 4月29~30日 羽田空港第1ターミナル=東京都大田区

 ▽第3局 5月9~10日 ホテル日航関西空港=大阪府泉佐野市

 ▽第4局 5月17~18日 宇佐神宮=大分県宇佐市

 ▽第5局 5月29~30日 ホテル山水=茨城県古河市

 ▽第6局 6月10~11日 旬景浪漫(しゅんけいろまん)銀波(ぎんぱ)荘=愛知県蒲郡市

 ▽第7局 6月24~25日 天童ホテル=山形県天童市

 ◇天皇の勅使が宿泊する部屋

 これまで茨城県での名人戦開催はなく、関西空港、宇佐神宮も初めて名人戦の舞台となる。今年で創建1300年の宇佐神宮は、2020年の第78期で第2局が予定されたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い開催中止となった。対局室には天皇の勅使が宿泊する部屋が充てられる。

 銀波荘は、1966年の王将戦七番勝負を手始めに、各タイトル戦の舞台となり、大山康晴十五世名人が対局にふさわしい旅館として好んだ。79年の第37期第4局が指された際は、中原誠十六世名人の妙手として語り継がれる「5七銀」が飛び出した宿でもある。名人戦は07年の第65期以来18年ぶり開催となる。【丸山進】

毎日新聞

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