文科相「速やかに情報共有すべきだ」 筑波大付属小いじめ放置

2025/03/18 10:03 

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 筑波大付属小学校で2023年度、6年生の男児がいじめの対応を放置され、内部進学を断念した問題について、阿部俊子文部科学相は18日の閣議後記者会見で「(運営する)大学の対応を引き続き注視し、必要に応じて指導、助言する」と述べた。

 阿部氏は「(いじめ防止対策推進法に基づく)重大事態の調査中のため、現時点で詳細なコメントは差し控えたい」としたうえで、「一般論では、学校の教職員がいじめを発見したり、児童生徒から相談を受けたりした時には速やかに学校いじめ対策組織に情報共有し、学校として組織的に対応する必要がある」と指摘した。

 今回のケースでは当初、保護者が内部進学への影響を恐れ、児童間のトラブルを教員に相談するのをためらったことが判明している。この点について阿部氏は「内部進学の有無に関わらず、保護者が相談したり、配慮を求めたりしやすい環境をつくることは必要。例えば相談窓口を設置し、しっかり活用されるよう運用することが不可欠と考える」とした。【西本紗保美】

毎日新聞

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