女児の頭を木刀でたたいた疑い 剣道教室の元指導員を書類送検 東京

2025/05/02 16:06 

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 剣道教室で教え子の女児の頭を木刀でたたきけがをさせたとして、警視庁綾瀬署は2日、元指導員の男性(53)を傷害容疑で書類送検した。

 書類送検容疑は1月11日夜、東京都足立区の小学校体育館であった剣道教室で、都内に住む小学1年生の女児=当時=の頭をいきなり後ろから木刀でたたき、頭部打撲などのけがをさせたとしている。

 署などによると、女児は防具をつけていたが、脳しんとうを起こして吐き気を催した。脳神経の一部を損傷し、長期的な経過観察が必要な状態だという。

 元指導員は任意の調べに容疑を認め、「腕が上がっていないことを教えるためだったが、間違った指導だった」と話しているという。

 都剣道連盟は3月27日、元指導員を指導や大会参加ができなくなる2年間の会員資格停止処分にした。

 女児の父親(52)は取材に「剣道教室ではない場で木刀で人を殴ったら殺人未遂に当たるのではないか。娘は記憶力が低下し、完全に回復するか分からない。連盟の処分は甘すぎる」と話している。【菅健吾】

毎日新聞

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