GW明けに多い若手離職 人材引き留めるための対策は? 民間調査
新年度がスタートして1カ月。ゴールデンウイーク(GW)は、社会人にとって自身を見つめ直す機会となる。その分、連休明けは離職が加速するといわれる。人材を引き留めるために、企業側はどんな対策を取ればよいのか。
リクルートマネジメントソリューションズ(MS)が、社会人3年目までを対象に早期離職に関する調査(2023年)を実施。過去3年以内に自己都合退職した理由(二つまで)を尋ねると、「労働環境・条件がよくない(労働時間、休日の取りやすさなど)」(25・0%)▽「給与水準に満足できない」(18・4%)▽「職場の人間関係がよくない、合わない」(14・5%)▽「上司と合わない」(14・5%)――が上位に挙がった。
リクルートMSは「『働き方』を重視する傾向が高まっている」と分析し、残業削減や休日取得の推進といった労働環境の改善や、成長の実感を得られる環境づくりなど、仕事のやりがいを高める施策を求めている。
また早期退職の理由で上位に挙がった「人間関係」にも注目。「辞めずに働き続けている理由」でも、「職場の人間関係がよい」(13・3%)、「一緒に働きたいと思う人がいる」(10・4%)といった項目が選ばれている。人間関係の構築や職場環境改善のため、相談しやすい環境を整えたり、社員同士の交流機会を増やしたりといった施策も有効という。
こうした企業の支援と同等に必要なのが「社員本人の意識改革」だ。若手世代には「タイパ(時間対効果)」の意識が強く、短期間で成果を求めがちで「今の会社で成長できるのか」と焦って離職に突き進んでしまうケースもあるからだ。
目の前の仕事にじっくり向き合わないと「経験から学びを得る」機会を逃す。「仕事の楽しみを見いだせない」「成長・貢献実感を得られない」といった状況に陥り、ほかの会社が目に入ると魅力を感じて離職しまう。次の職場に移ったとしても同じ課題に直面し、「負のサイクル」に陥って成長しないまま、転職を繰り返す可能性がある。
リクルートMSは、本人が経験から学ぶ力を育てることで「すぐに結果が出なくても、自分なりに意味づけてみる」といった視点を持つことが大切と説明する。学びやヒントに気づく習慣を積み重ねると「仕事や経験を意味のあるものとして捉える力につながる」という。企業に対しても「長く働くことで得られるメリットを明確にすることや、若手が視野を広げられる経験を提供することが重要」と説いている。【嶋田夕子】
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