伊勢神宮で山口祭、式年遷宮へ最初の祭事 御用材伐採の安全祈願
伊勢神宮で20年に1度、社殿の建て替えなどを行う式年遷宮の最初の祭事「山口祭」が2日、三重県伊勢市の内宮と外宮で行われた。2033年の第63回に向けた諸行事が始まった。
山口祭は正殿を造営する御用材の伐採作業の安全を祈る神事。雨が降る中、内宮で午前8時ごろ、太鼓の音を合図に始まり、久邇朝尊大宮司をはじめ神職、造営を担当する職員、「物忌(ものいみ)」と呼ばれる童男と童女ら76人が参列し、正殿で拝礼した。荒祭宮に遥拝(ようはい)し、五丈殿で祝いの食事を取る「饗膳(きょうぜん)の儀」が行われた。
さらに神職や物忌、技官、技師、忌鍛冶(いみかじ)、小工(こだくみ)は青、黄、赤、白、黒の五色の幣(みてぐら)を掲げ、供え物などを持って参道を進んだ。神路山に設けられた祭場で古式にのっとり、物忌が忌鎌(いみかま)で草木を刈り始める所作を行い、御用材の伐採作業の安全を祈願した。
正午ごろからは、外宮でも行われ、高倉山の祭場で作業の安全を祈った。
内宮で童男として参加した千秋季誉さん(8)=伊勢市立四郷小3年=は「雨にも負けず、風にも負けず、頑張りました。楽しかったです」と、童女を務めた宮川結さん(8)=伊勢市立進修小3年=は「きれいな装束を着て、ご奉仕できて楽しかったです」とそれぞれ感想を述べた。外宮で童女として奉仕した工藤千鶴さん(8)=伊勢市立厚生小3年=は「大雨の中、大変でしたが、一生懸命頑張りました。お祭りが終わった後、いろんな人にほめてもらい、うれしかったです」と話した。
また、2日夜の「木本祭」では、内宮と外宮の正殿の心御柱(しんのみはしら)を切り出す際の安全を祈念する。
式年遷宮は伊勢神宮の内宮、外宮から摂社、末社にいたる125社の社殿や宇治橋、714種類にのぼる御装束神宝を全て新調し、ご神体を新社殿に移す伊勢神宮最大の祭儀。山口祭を皮切りに33の祭典や行事を重ね、33年秋の遷御を目指して準備を進める。【大竹禎之、小澤由紀】
-
残雪を背に泳ぐこいのぼり 季節限定99匹の“遊び相手” 北海道
残雪の美しい十勝連峰を望む北海道美瑛町立明徳小学校の校庭で、大小さまざまなこいのぼり99匹が泳いでいる。 1993年以降、毎年4月上旬から5月上旬までの間、…社 会 1時間前 毎日新聞
-
大阪・西成7人負傷事故 殺人未遂容疑で容疑者を送検
大阪市西成区で下校中の小学生7人が乗用車に次々とはねられた事件で、大阪府警は3日朝、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した矢沢勇希容疑者(28)=東京都東村山市=を送検…社 会 1時間前 毎日新聞
-
大阪・高槻の無料ジャズイベントが存続危機 「来年以降も」寄付募る
大型連休中に大勢のミュージシャンが大阪府高槻市内の街頭などで演奏を披露するライブイベント「高槻ジャズストリート」の存続が危ぶまれている。多くの人に音楽に触れて…社 会 2時間前 毎日新聞
-
小岩井農場の一本桜が満開 青空と牧草と美のコントラスト 岩手
小岩井農場(岩手県雫石町)の一本桜が満開となり、見ごろを迎えている。昨年は鳥の食害に遭い、木の下半分しか咲かなかったが、今年は全体に白い花を付けた。残雪の岩手…社 会 3時間前 毎日新聞
-
求められるのは「法の支配」 憲法記念日を前に最高裁長官が会見
最高裁の今崎幸彦長官が3日の憲法記念日を前に記者会見した。人々の価値観の多様化や利害関係の錯綜(さくそう)で、立場の隔たりが従来よりも目立つようになっていると…社 会 5時間前 毎日新聞