「幻のタマネギ」泉州黄タマネギ収穫 18日に限定販売も 大阪

2025/05/14 17:41 

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 「幻のタマネギ」と呼ばれる泉州黄タマネギ「吉見早生」を栽培する大阪府田尻町内の畑で13、14日、収穫作業が行われた。田尻漁港で18日に開く「泉州黄たまねぎ祭」の会場で一般販売を予定している。

 町特産の吉見早生は平べったく、肉厚で柔らかい。甘みが強く、煮物にして長く火に通すと溶けてしまうという。品種切り替えの影響で市場に流通しなくなり、“幻”となっていた。

 種が2006年に見つかり、町農業委員会が中心になって復活させた。今季は1300平方メートルの畑で栽培し、約10人で収穫した。冬場が寒く、収穫直前に雨が降って実が大きくなり、前年の4倍の5トン前後の収穫を見込む。町農業委の〆野(しめの)仁美会長(71)は「大勢の人に食べてもらい、頑張ってブランド化につなげたい」と話している。

 吉見早生は、既に申し込みを締め切った抽選販売とは別に、18日午前10時半から祭り会場で先着順で限定販売する。1キロ入り500円。他に吉見早生を使ったパンやおつまみのタレなどの販売もある。【中村宰和】

毎日新聞

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