北海道で相次ぐ震度4 気象庁「大地震の前触れとは言えない」けれど
北海道で5月中旬以降、震度4を観測する地震が相次いでいる。気象庁は「他の地震を誘発する規模ではない」とするが、北海道沖の千島海溝沿いでは巨大地震の発生が懸念されており、日ごろの備えを確認するよう呼びかけている。
気象庁によると5月15日~6月2日、北海道の太平洋側で震度4の揺れを5回観測した。地震の規模を示すマグニチュード(M)は4・7~6・3だった。これらの地域は元々、地震が多い場所だという。
北海道の太平洋側では、常に太平洋プレートが陸側プレートの下へ沈み込み続けている。二つのプレートの境界にはプレート同士が強くくっついた箇所があり、大きな地震を引き起こすエネルギーがたまっている。2003年には最大震度6弱を観測した十勝沖地震(M8・0)が起きた。
気象庁大規模地震調査室の清水淳平調査官は今回の地震について「震源がそれぞれ離れているため、一連の地震に関連があるとは考えにくい」と指摘。「他の地震を誘発するほどの規模ではなく、大地震の前触れとは言えない」と述べた。
一方、十勝沖から千島列島にかけての千島海溝沿いでは、大地震がいつ起きてもおかしくないという。国の地震調査委員会は、30年以内にM9級の地震が起きる確率を7~40%と推定している。清水調査官は「いざ起きた時にどう行動すべきか、日ごろから考えておくことが大切」と話した。
東北沖から北海道・日高沖に続く日本海溝沿いでも、大地震の発生が懸念されている。日本海溝や千島海溝で大地震が起きた場合、津波で最大約20万人の死者が出ると想定されている。
日本海溝周辺でM7以上の地震が起きると、気象庁はさらに大きな「後発地震」が起こる恐れがあるとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表する。
この対象は、北海道から千葉県までの7道県182市町村。事前避難は呼びかけず、1週間程度は大地震に注意して生活することを求める。国は発表頻度を2年に1回程度とみているが、22年12月の運用開始以降、発表されたことはない。【最上和喜】
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