生活保護訴訟原告「寝耳に水」 緊急声明 専門家会議設置の撤回求め
2013~15年に生活保護費を最大10%減額した厚生労働省の措置を違法とした先月の最高裁判決について、福岡資麿厚労相が対応を検討する専門家による会議体を設ける方針を表明したことを受け、訴訟の原告側は2日、「寝耳に水だ」などと抗議する緊急声明を出した。厚労省から事前に知らされておらず、意見も聞かれていないとして方針の撤回などを求めている。
原告側は6月27日の最高裁判決以降、厚労省に対して生活保護受給者への謝罪や改定前の基準との差額をさかのぼって支給することを求めている。
同30日に原告側と面会した厚労省の担当者は「判決の趣旨、内容を十分精査し適切に対応したい」と述べるにとどめたが、翌日の今月1日に福岡氏は閣議後記者会見で会議体を設置する方針を明らかにした。
原告側によると、厚労省から説明はなかったといい、声明で「交渉の前提となる信頼関係をないがしろにするものだ」と批判した。声明は、最高裁による違法判断が確定しており、専門家が審議する必要はないと強調。速やかな方針撤回や謝罪、被害の全面回復を改めて求めた。【肥沼直寛】
-
「助けてと言える社会を」 大ヒット映画監督補がヤングケアラー描く
家族の介護や世話を日常的に担う18歳未満の子ども「ヤングケアラー」を題材にした長編映画「助けてなんて言えないよ(仮)」が和歌山県海南市で撮影されることになり、…社 会 1時間前 毎日新聞
-
静岡・伊東市長「大学は卒業ではなく除籍」 市議会が詐称疑惑を追及
静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)は2日、記者会見を開き、市の広報誌などで「東洋大法学部卒業」としていた自身の学歴について「卒業と認識していたが、除籍だった…社 会 2時間前 毎日新聞
-
文言でトーン変え…俳優・声優志望の学生、詐欺防止へ啓発音声収録
警視庁蒲田署は2日、警察官をかたる特殊詐欺の被害防止を啓発するメッセージを収録した専門学校生4人に、感謝状を贈呈した。いずれも俳優や声優志望の学生で、収録した…社 会 2時間前 毎日新聞
-
「同じ志の人がもっと」 岩手の社長が沖縄戦・司令部壕の保存に尽力
第二次世界大戦末期の沖縄戦で、那覇市の首里城地下に掘られた日本軍の司令部壕(ごう)の保存公開を求める地元団体の活動に協力するため、岩手県奥州市の建設会社社長、…社 会 3時間前 毎日新聞
-
正倉院正倉は虫の楽園? 専門家調査で「いるはずない虫」も 奈良
聖武天皇由来の貴重な宝物を伝えてきた奈良市の正倉院正倉は、高床式で地面から離され、開扉に天皇の勅許が必要なため扉が開く機会も少ない。この閉ざされた環境は防虫効…社 会 4時間前 毎日新聞