<1分で解説>富士山の入山規制 静岡側でもスタート

2025/07/10 18:34 

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 富士山の静岡県側の登山道が10日、山開きを迎えて開通しました。無謀な登山や混雑が問題となる中、昨年の山梨県側に続き、静岡県側でも新しい規制が始まりました。スマートフォンアプリを使った登録制となり、入山料4000円の支払いなどが義務付けられるようになりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「静岡県側も富士山入山規制」について解説します。

Q 富士山の静岡県側が山開きしたの?

A はい。富士山には静岡県側の富士宮、須走(すばしり)、御殿場の3ルートと、山梨県側の吉田ルートの全部で4ルートがあります。

 山梨県側では7月1日に山開きしていましたが、静岡県側でも10日に山開きしました。

Q 新しいルールができたの?

A 国内外の観光客が詰めかける富士山は、混雑や夜通し山頂を目指す「弾丸登山」などのマナー違反が問題化してきました。

 そこで山梨県側では昨年から規制を始めましたがが、静岡県側ではありませんでした。

 静岡県側も今年の夏山シーズンから、スマートフォンアプリを使って事前に登録し、登山者1人あたり入山料4000円を支払うことになったほか、午後2時~翌午前3時の立ち入りが制限されるようになりました。

Q 入山料は何に使われるの?

A 登山道の整備や安全対策、環境保護などに使われます。

Q ルールがあるなら大丈夫だね。

A 三つの登山口のある静岡県側では、4億円の入山料収入を想定していますが、このうち3億円が必要な人員の人件費などに使われるとみられます。

 それだけでなく、静岡側の山岳関係者は「登山口以外からも入山できる抜け道がある」と懸念の声があるそうです。

毎日新聞

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