福井・敦賀市職員自死は「職場由来のストレス」 第三者委が認定
福井県敦賀市の男性職員が2024年8月に自死した問題を調査していた第三者委員会は9日、「職場に由来するストレスから適応障害を発症し、自死に至った」との調査結果を米澤光治市長に答申した。ストレスの原因には、長時間勤務や上司からのパワハラがあったと認定した。
亡くなったのは、危機管理対策課に所属していた北川尚希さん(当時38歳)。報告書によると、自死直前には時間外労働が月80時間を超えていた。
また、課長から業務の遅れなどをたびたび他の職員の前でも叱責された。8月に入ると、出張申請の行程が課長の指示と違うことを理由に決済を拒否されたり、一部業務を新人職員に任せるよう指示されたり、課長との不和が続いた。同月19日には、北川さんがほぼ完成させていた説明文が、新人職員が少し手直ししただけで承認され、「僕を介さない方がスムーズにいけたね」と無力感を口にし、翌20日ごろ、自死した。遺書には「僕ができることは誰かができるよ」と記されていた。
委員会は、課長の叱責の内容自体は不合理ではなく、新人に仕事を任せたことも業務の軽減という側面もあることを認め、単独ではパワハラとしなかった。一方、指示に涙を流すなど、追い詰められていた北川さんに対しては必要な範囲を超えた叱責であり、一連の行動はパワハラに該当すると認定した。
報告書は、市長直轄の組織を設置し、再発防止に取り組むことなども提言。米澤市長は組織の設置を明言し、進捗(しんちょく)を遺族に報告する考えを示した。
会合を傍聴した北川さんの父、博規さんは記者会見で「本人だけの責任ではなかったと分かり、親としてはほっとした」と話し、市に再発防止を求めた。
一方、委員会座長の内上和博弁護士は、スケジュールを理由に報道各社の取材に応じなかった。博規さんは「委員長の口から、内容をかみ砕いて説明してほしかった。後味は悪い」と、やるせない思いを吐露した。【高橋隆輔】
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