祇園祭の山鉾巡行が始まる 雨の都大路に鳴り響く「コンチキチン」

2025/07/17 10:45 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 京都・祇園祭のハイライト、前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行が17日、京都市中心部で始まった。強い雨が降りしきる中、「動く美術館」と称される豪華絢爛(けんらん)な懸装品(けそうひん)をまとった23基の山鉾には透明の雨よけシートがかけられた。ゆっくりと都大路を進み、「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)が夏の古都に鳴り響いた。

 午前9時過ぎ、先頭を進む長刀(なぎなた)鉾の稚児、同志社小3年、久保堅斗さん(8)=京都市右京区=が神の領域との結界とされる「しめ縄」を太刀で切り、巡行の始まりを告げた。交差点では、青竹の上で山鉾が90度方向転換する「辻(つじ)回し」が披露され、沿道の観光客らから拍手が湧き起こった。【大東祐紀、日高沙妃】

毎日新聞

社会

社会一覧>