巨人・中山礼都の価値ある打席 拙攻続きのチームに活入れる一発

2025/07/17 21:29 

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 ◇巨人―ヤクルト(17日・神宮)

 拙攻続きでたまっていたであろうフラストレーションを、巨人の中山礼都が豪快なフルスイングで振り払った。

 1-1の六回1死走者無し。ヤクルトの先発・吉村貢司郎が投じた2球目、内角高めの直球を迷わず強振した。ストライクゾーンギリギリの際どいコースへのボールをライトポール際に運び、貴重な追加点をチームにもたらした。

 「前の打席にチャンスで打てなかったので、絶対打つという気持ちでした」

 この日は五回終了時点で残塁が七つ。三回には無死一、二塁の好機を作りながらも泉口友汰が送りバントに失敗するなど、チャンスをものにできなかった。阿部慎之助監督は泉口を三回裏の守備から外す厳しい采配を振った。

 なんとか空気を変えてほしい。そんな首脳陣の思いに一発で応えた。本来は内野手ながら、出場機会を求めて今季から外野にも挑戦するなど、貪欲に結果を追い求める中山自身にとっても価値ある打席に違いない。【牧野大輔】

毎日新聞

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