佐賀大に「コスメ学環」、26年4月開設へ 化粧品科学、国立大初
佐賀大は27日、化粧品科学を学ぶ「コスメティックサイエンス学環」を2026年4月に開設すると発表した。国立大では初の設置。化粧品の開発・製造のほか、化粧品に使われる化学物質の安全管理や製品のマーケティングなど、理工学部(化学)や農学部(生命機能)、医学部(皮膚科学)など学内6学部の横断的な研究や教育を予定している。
記者会見で、学環長に就任予定の鯉川雅之副学長は「化学物質の安全性を含めて実験を重視し、社会のニーズに応えて学ぶ環境をつくりたい」と述べた。
佐賀大によると、コスメティックサイエンスは化粧品や原料に含まれる物質が体にどう関わるのか研究する分野。皮膚を通じた化学物質の吸収や、炎症抑制に向けた機能性分子開発などの研究を想定している。
卒業後は化粧品メーカーのほか、製品の安全性評価などを通じた食料品産業や化学関連産業といった進路を想定している。「学環」は複数の学部や研究科が連携して編成する教育課程。定員は30人で、4日に国から設置認可が出た。
一方、佐賀大は27日、教育学部で熊本大と連携し、オンライン講義などを取り入れた共同の教員養成課程を導入することを明らかにした。多彩な講義を受けることで幅広い知見を持つ教員を養成するなどのメリットがあるとしている。
◇佐賀県にとっても追い風に?
佐賀大のコスメティックサイエンス学環開設は、化粧品分野を通じた産業振興を目指す県にとっても追い風となりそうだ。
県によると、2013年に唐津市の化粧品関連会社とフランスの交流をきっかけに「コスメティック構想」を策定した。唐津市と玄海町を中心に化粧品関連産業を集積させ、企業誘致のほか、ツバキ油やかんきつ類など地元素材の活用が狙い。産学官組織「ジャパンコスメティックセンター」(JCC)を設立した。
一方、研究開発面では21年に佐賀大と連携し、大手メーカーで技術開発に携わった研究者を大学に迎えた。今年5月には山口祥義知事と児玉浩明学長が出席して、化粧品科学分野で県と大学の連携協定を結んでいた。【西貴晴】
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