発射機能ある「玩具拳銃」回収進まず ゲームの景品などで流通 山口

2025/09/02 11:09 

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 山口県警は、本物の拳銃と同じ発射機能を持ち、全国に流通している玩具の拳銃「リアルギミックミニリボルバー」を回収している。ゲームセンターなど県内で約850丁が流通しているのを確認しているが、回収できたのは半数以下にとどまっている。

 玩具と称した真正拳銃「リアルギミック」は、中国製の回転弾倉式拳銃。専用のプラスチック製の弾丸を付属しているが、構造は本物の拳銃と同じで、金属製の弾丸も発射できる。主にゲームセンターなどで景品として取り扱われていた。

 警察庁からの通知を受け、県警はSNS(交流サイト)や公式ホームページを活用しながら回収を進めている。8月31日現在の回収数は確認できた数の46%の393丁にとどまる。内訳はゲームセンターなどから321丁、一般から72丁。

 回収期間は12月31日までで、その後に所持したり、販売したりすれば、銃刀法違反に問われる可能性がある。県警組織犯罪対策課は「速やかに最寄りの警察署まで届けてほしい」と呼び掛けている。【脇山隆俊】

毎日新聞

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