名古屋・御園座で6年ぶりのまねき上げ 尾上菊五郎さん親子が登場

2025/09/09 15:34 

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 歌舞伎公演「第51回吉例顔見世」(10月11~26日)に出演する俳優の名前を記した看板を掲げる「まねき上げ」が9日、名古屋市中区の御園座であった。名古屋での襲名披露となる八代目尾上菊五郎さんと長男の六代目尾上菊之助さんが登場すると、集まった歌舞伎ファン約300人から屋号の「音羽屋」の掛け声が飛んだ。

 まねき上げは顔見世の大入りを願う行事で1965年に始まった名古屋の秋の風物詩。新型コロナウイルス禍を機に途絶えたが、6年ぶりの復活となった。

 「まねき」には、長さ1メートル40センチ、幅40センチの太く丸い書体の「勘亭流」で俳優の名前と家紋が書かれ、劇場の玄関上に13枚が掲げられた。菊五郎さんは「御園座でせがれとともに襲名披露興行ができるのは大変ありがたい」とあいさつ。御園座初出演となる菊之助さんは「大好きなひつまぶしをいっぱい食べて、精いっぱい頑張ります」と話した。【山田泰生】

毎日新聞

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