復元中の首里城正殿、6年ぶりに外観お目見え 2019年火災で焼失

2025/09/30 16:41 

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 2019年の火災で主要な建物が焼失し、復元工事が進む那覇市の首里城で、外観の復元を終えた正殿が約6年ぶりに姿を現した。保護のため囲っていた「素屋根(すやね)」の撤去が進み、外からも見えるようになった。素屋根は10月中に全て撤去される予定で、琉球王国の象徴だった建物が首里の街によみがえる。

 首里城の火災は19年10月31日未明に発生し、計6棟が全焼した。正殿の復元工事は22年11月から本格的に始まり、雨風から守るため、高さ約25メートルの素屋根の中で木材の組み立てや外壁の塗装、装飾品の設置などが進められてきた。

 26年秋の完成を目指して現在は正殿内部の工事に着手している。内部を保護するため、素屋根撤去後も、出入り口などのある正殿下部は赤いメッシュシートで覆われるという。【喜屋武真之介】

毎日新聞

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