短時間に記録的な大雨が降った９月１２日夜に浸水した三重県四日市市中心部の大型地下駐車場「くすの木パーキング」で１０月１日、被災車両の搬出が本格化した。県外各地から応援に駆けつけたレッカー車を含む約２５台態勢で臨み、午後３時の段階で９５台が運び出された。

　地下１、２階に取り残された２７４台の搬出作業は９月２９日に始まった。最初の２日間は通路を塞いでいる車を移動させるなど本格搬出に向けた準備作業だったため、この２日間で運び出されたのは２台だけだった。

　作業が本格化した１日は、千葉県や長野県など全国各地からレッカー車が駆けつけた。前面に「災害支援」のステッカーを貼ったレッカー車が次々と地下へ入っていった。午前中だけでも４８台が搬出されるなど、作業は順調に進められた。【荒川基従】