「国宝」再び輝く 未盗掘の藤ノ木古墳、修理終えた副葬品が一堂に
奈良県斑鳩町の未盗掘古墳の豪華な副葬品を紹介する秋季特別展「きらびやかに送る―国宝・藤ノ木古墳出土品修理事業成果展1」が4日、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館(橿考研博)で開幕する。2度目の保存修理が終わり、輝きを取り戻した「金銅製冠」「金銅製履(くつ)」「銀装刀子(とうす)」など国宝18件を展示。11月30日まで。
藤ノ木古墳は法隆寺近くの6世紀後半の円墳(直径50メートル)。皇子とみられる成人男性2人が合葬されている。橿考研と斑鳩町教委が1985~88年に行った発掘調査で金銅製の装身具や馬具など豪華な副葬品約1万6000点が出土。「墓守」がいたため盗掘を受けておらず、エジプトの少年王墓に例え“日本版ツタンカーメン墓”とも呼ばれている。
出土品は発掘直後に保存処理を行ったが、年月がたって劣化がみられたため、橿考研は2021年度から15年計画で2回目の保存修理を行っている。秋季特別展ではその成果を展示。今後修理が完了した出土品は2回目以降の特別展で紹介する。
祝日を除く月曜休館。入館料は一般1000円、大学生450円。高校生以下と18歳未満無料。問い合わせは橿考研博(0744・24・1185)へ。
◇発掘の様子の写真展も
また発掘調査の様子を紹介する「40年前の大発見―藤ノ木古墳発掘調査写真展」が橿考研博近くの県立橿原考古学研究所アトリウムで開かれている。12月5日まで。
主要副葬品が見つかった88年調査などの様子を写真19枚で紹介。入場無料。平日のみ。橿考研(0744・24・1101)。【皆木成実】
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