検定試験で試験官、終了時刻ミス 8人無効に、再試験なし 福岡

2025/10/22 17:05 

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 福岡県は22日、4日に福岡県田川市の県立田川高等技術専門校であった「計算実務能力検定2級」(主催・公益社団法人全国経理教育協会)で、県職員の試験官が終了時刻を10分超過するミスにより受験者8人の結果が無効になったと発表した。

 検定は経理担当者として売上帳の付け方などの能力を測る。生徒が団体受験する場合は、協会に登録すると校内を試験会場として使用でき、同校の10~30代の訓練生10人が受験した。

 試験時間は午前9時~9時50分だったが、試験官は1時間と思い込み、開始前に「終了時刻は午前10時」と受験生に説明していた。職員室にいた職員が、試験が終了していない気配から会場で指摘したことにより誤りに気づき、試験は午前10時に終了した。

 途中退室した2人は試験成立と認められ合格した。無効になった8人の再試験は行われないが、同校は2026年1月の検定に向け特別講座を実施する。同校は無効となった受験者に謝罪し、県は受験料2200円(税込み)を返還する方針。【宗岡敬介】

毎日新聞

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