同居の5歳娘の遺体遺棄疑いで母親逮捕 「行方不明に」と申告 静岡

2025/10/22 20:13 

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 5歳の娘の遺体を自宅の冷凍庫に入れたとして、静岡県警は22日、母親の無職、川口陽子容疑者(37)=同県掛川市大坂=を死体遺棄の疑いで逮捕した。娘は窒息死とみられ、県警は死亡した経緯についても川口容疑者が事情を知っているとみて、殺人などの容疑も視野に調べる。

 逮捕容疑は9月中旬、同居する娘の晶子(しょうこ)ちゃん(5)の遺体を自宅の冷凍庫に遺棄したとされる。県警は認否を明らかにしていない。

 県警掛川署によると、9月16日午前、掛川市内で別の業務中だった署員に、川口容疑者が「娘が行方不明になっている」と口頭で申告した。自宅などの関係先を捜索し、冷凍庫内で死亡している晶子ちゃんを発見。調べを進め、川口容疑者が関与した疑いが強まったと判断した。

 司法解剖の結果、遺体は死後数日が経過した状態で、死因は窒息死の疑いがある。遺体を切断するなどした形跡はないという。冷凍庫は上部に扉があり、子ども1人が入れるほどの大きさだった。

 県警と掛川市は、家族に関する事前の相談やトラブルは把握していないとしている。

 近隣住民によると、川口容疑者は父親と夫、晶子ちゃんの4人暮らしとみられる。住民の一人は容疑者について「おとなしい人で、娘さんが小さいころは一緒に家の近くを散歩していた。こんな事件があって驚いた」と語った。別の住人は「時々家族で出かけるのを見かけ、普通の家族だと思っていた。トラブルは聞いたことがない」と話した。【藤渕志保】

毎日新聞

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