<1分で解説>ジャコウネコのフンの中にあるコーヒー豆が美味なワケ

2025/10/24 16:03 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ジャコウネコのフンから採取されたコーヒー豆には、普通の豆より脂肪分や風味を増す成分が多く含まれている可能性があると、インドの研究チームが発表しました。1キロ当たり1000ドル以上で売られることもあり、世界で最も高価なコーヒーの一つです。研究は23日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載されました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ジャコウネコの高級コーヒー」を解説します。

Q どんなコーヒー豆なの?

A ジャコウネコは熟したコーヒーの実を食べるのですが、豆は排せつされます。そのフンから採取した豆は「コピ・ルアック」と呼ばれていて、100年以上にわたって収穫されてきました。

Q 普通のコーヒー豆と何が違うの?

A コピ・ルアックにどのような変化が生じているかは議論が続いていましたが、研究によると、普通の豆より脂肪量や特定の脂肪酸の量が多く含まれていることが分かりました。

Q どうして成分が変わるの?

A ジャコウネコの消化管の中で豆が発酵したことによるものとみられ、風味が良くなり、乳製品のような香りが加わる可能性があるそうです。

Q コピ・ルアックはどうやって生産されているの?

A ジャコウネコをおりに入れてコーヒーの実ばかりを与えて飼育する事例なども報告されています。研究チームは、生息地の保全や倫理的な調達が不可欠だと指摘しています。

毎日新聞

社会

社会一覧>