日本一早いスキー場開き 仮装客は無料、初滑り楽しむ 富士山麓

2025/10/24 16:51 

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 富士山南側山麓(さんろく)2合目にあるスキー場「イエティ」(静岡県裾野市須山)が24日、早くもオープンした。27年連続の日本一早いスキー場開きという。初日は「仮装すれば滑走無料」が恒例。アニメの登場人物などになりきったスノーボーダーやスキーヤーが一足早い初滑りを楽しんだ。

 来場した約500人がカウントダウンして迎えた午前10時、合図とともに風船が放たれ、先頭から順次滑走を始めた。気温は7度。どんよりした空から雨が降りしきるあいにくの天気で前日に初冠雪があった富士山は望めなかった。

 スキー場の標高は1300~1450メートル。砕いた氷から雪をつくるアイスクラッシュシステムをゲレンデの2カ所で12日午前9時から連日24時間フル稼働させ、1日約550トン製造。長さ約1キロ、幅約5~8メートル、厚さ約50センチのコース1本を整えた。年末には全4コースが滑れるようになるという。

 ともにアニメ「はたらく細胞」の血小板のキャラクターに仮装した関東地方から訪れた女性2人組は「めっちゃ滑りやすかった。去年よりコース幅が広い」と満足げ。1週間かけ大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の仮装を手作りしたという長野県の女性は「万博に行けなかったので、万博気分をとこの姿にした。今日はたくさん滑りたい」と笑顔で話した。

 営業は来年3月29日まで。11月と3月の一部の日を除きナイター営業も行う。中学生以上の1日券は平日4300円、土日祝日5300円。【石川宏】

毎日新聞

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