千葉・大山寺の不動堂と宮殿が重要文化財へ 文化審が文科相に答申

2025/10/24 17:00 

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 国の文化審議会は24日、千葉県鴨川市平塚の大山寺の「不動堂」と「宮殿(くうでん)」を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。

 県教育委員会文化財課などによると、大山寺は鴨川市を見下ろす高台にある、檀家(だんか)を持たない修験道の寺院で、奈良時代の724年の創建とされる。

 不動堂は江戸時代の1802年に再建された。正面には「波の伊八」の異名を持つ江戸時代の彫工、武志伊八郎信由製作の龍の彫刻が取り付けられている。

 不動堂の内部にあり、仏像を安置する宮殿は江戸時代の1699年に造られた。獅子や龍などが彫られた豪華な彫刻や極彩色が特徴。県内の大型宮殿の先駆的な例として貴重な建造物という。

 答申通り指定される見通しで、県内の国指定重要文化財としては30件目になる。

【中村聡也】

毎日新聞

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