<1分で解説>秋田のクマ被害と自衛隊派遣へ

2025/10/29 13:27 

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 秋田県でクマによる人身被害が深刻化し、自衛隊が派遣される見通しとなりました。自治体の職員や住民は昼夜を問わず対応に追われて疲れ切っており、自衛隊の協力を歓迎する声が上がっています。ただし、自衛隊によるクマの駆除は予定されておらず、不安は続いています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「秋田のクマ被害と自衛隊派遣へ」を解説します。

Q 秋田でクマがたくさん出てるって聞いたよ。どんな状況なの?

A 秋田県では今年、クマによる人身被害が26日時点で54人にのぼり、うち2人が亡くなっています。また、全国でも今年度の死者は28日時点で10人となり、過去最多だった2023年度の6人を上回っています。

Q 秋田市内には封鎖された公園もあるんだってね。

A ええ、クマの目撃が続いているため、26日からJR秋田駅から約500メートル離れた千秋公園は封鎖されています。周辺の人通りも少なくなっています。

Q 学校やお店は大丈夫なの?

A 秋田市立明徳小は臨時休校になり、周辺の文化施設や商業施設も自動ドアを手動に切り替えて警戒しています。

Q 住民はどんなふうに感じているの?

A 千秋公園から約1キロ離れた所に住む人は「完全にステージが変わった。クマがすむ街になってしまった」と話していました。散歩やごみ出しも明るい時間にしかできなくなっています。

Q クマよけの道具は手に入るの?

A クマよけの鈴などは売り切れていることが多く、住民は不安を感じています。「冬眠しないクマもいると聞く。雪が降っても安心できないかもしれない」と話していました。

Q 自衛隊は何をするの?

A 重さ100キロを超える箱わなの運搬や設置、駆除したクマの解体処理など、後方支援が中心になる予定です。自衛隊が銃でクマを駆除することは法律で規定されていません。

毎日新聞

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