岩手、公務員ハンター確保へ急ぎ足 クマ対策で取り組み「前倒し」

2025/11/17 17:14 

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 岩手県の達増拓也知事は17日の定例記者会見で、クマ被害対策として狩猟免許を持つ自治体職員「ガバメントハンター」の確保に向けて、早急に取り組む考えを明らかにした。

 これまでの同県の基本方針として、「ガバメントハンター」は中長期な取り組みの一つとしていた。一方で、政府が14日にとりまとめた被害対策パッケージでは、人材確保のため、自治体への交付金など必要経費を臨時国会に提出する補正予算案に盛り込む方針が示されていた。達増知事は「国の対策がかなり具体的になってきた。週内に開く県の関係部局長会議で基本方針を見直し、前倒しを進める」とした。

 また、捕獲とともに有識者の間で拡充が求められているクマの生態調査について、達増知事は「野生動物の保護の観点からどこに生息しどのように生活しているのか、より深く知り理解する必要がある。奥羽山脈を共有している秋田県とも協力して進めていきたい」と話した。【佐藤岳幸】

毎日新聞

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