成田山新勝寺で大しめ縄づくり 「災害のないよい年に」願い込め

2025/12/01 19:19 

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 千葉県成田市の成田山新勝寺で、初詣客を迎える大しめ縄づくりが進んでいる。縦1・2メートル、横6・6メートル、重さ200キロの特大のしめ縄に仕上げ、今年も25日に大本堂に飾り付ける。

 成田山の大しめ縄は「照範(しょうはん)じめ」と呼ばれる。江戸時代に成田山の中興の祖である照範上人が五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願して作ったのが始まりとされ、稲穂をつるしたように見えるのが特徴だ。

 大しめ縄は専門の職員2人が担当する。地元の農家から取り寄せたわらで直径約20センチの房を33本作り、横に渡した棒に掛けて編み込んでいく。

 工務所では大しめ縄だけでなく、境内に飾るしめ縄も作っており、すがすがしいわらの香りが立ち込めていた。担当する工務係の大野清明さん(56)は「新しい年が災害のないよい年となるよう願いを込めた」と話した。【合田月美】

毎日新聞

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