城から見下ろす美しい夜景は格別です――。松山城が日本夜景遺産に認定されている松山市は１日、仙台市、岐阜市と合同で新たな夜景ブランド「日本三大山城夜景」を立ち上げた。今後は３市が連携し、国内外にそれぞれの魅力を発信し合い、観光客の誘致に生かす。

　３市にはそれぞれ、松山城、仙台城跡、岐阜城があり、いずれも一般財団法人・夜景観光コンベンション・ビューロー内日本夜景遺産事務局が認定する日本夜景遺産に選ばれている。今回の夜景ブランドは、他の夜景と差別化を図ることなどを目的に立ち上げることにした。選定要件は、公益財団法人・日本城郭協会による日本１００名城に選定されている▽人口が２０万以上▽伊達政宗、織田信長、加藤嘉明ら著名な城主がいる▽日本夜景遺産に認定されている――の計４項目とした。

　今後は、各市のイベントで関連グッズを配布したり、集客施設にポスターを掲示するなどして周知する計画だ。１日に岐阜市役所であった表明式には各市の市長らが出席。「私たちは歴史文化のシンボルである城郭及びその史跡を活用した夜景観賞を日本三大山城夜景として発信し、末永く大切にする」などと宣言した。松山市の野志克仁市長は「３市の相乗効果で観光誘客につなげ、松山ファンを増やしたい」とあいさつした。【広瀬晃子】