山上被告「命中しても死ぬ確率は高くないと思った」 安倍元首相銃撃

2025/12/04 16:33 

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 安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)は4日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた裁判員裁判の被告人質問で、銃撃について「命中して死ぬ確率は低いと思った」と語った。

 事件は2022年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で発生。安倍氏は参院選の応援演説で訪れていた。被告は安倍氏の後方から手製銃を2回発砲したとされている。

 被告は手製銃について「相当程度、威力は低いので命中しても死ぬ確率は必ずしも高くないと思っていた」と述べたうえで、さらに続けた。

 「人生の意味としての、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に打撃を与えるということの実現として、引き金を引いたというのが最終的なところでした」と語った。

 弁護人から「その先は神のみぞ知るのか?」と問われた被告は「はい」と答えた。【田辺泰裕】

毎日新聞

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