タクシー乗り合い、徒歩で帰宅 北海道内、交通機関に影響 震度6強

2025/12/09 00:43 

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 青森県で8日夜に最大震度6強を観測した地震の影響で、北海道内でも鉄道などの交通機関に影響が出た。

 JR北海道によると、地震の発生直後に全線で運転を見合わせると発表した。安全が確認され次第、再開するとしている。

 札幌市によると、市営地下鉄南北線が地震発生直後からすべての区間で運転を見合わせ、東西線と東豊線には遅れが出ている。

 道路交通障害情報によると、道央自動車道白老インターチェンジ(IC)-新千歳空港IC、日高自動車道苫小牧東IC-沼ノ端西ICが地震のため、上下線とも通行止めとなっている。

 札幌市の大学4年の女性(22)は市営地下鉄大通駅近くでタクシーをつかまえると、周囲に「平岸方面の方はいますか。一緒に乗りましょう」と呼びかけ、帰宅の足を確保した。「いつか地震が来るとは思っていたが、びっくりしている。地下鉄で帰るつもりだったので帰れるか不安だった」と話した。

 札幌市白石区の公務員の男性(64)は「タクシーがつかまらず、JR新札幌駅まで歩いて帰るしかない。職場は近いので、歩いてそちらに向かった方がいいかもしれない」と困った様子だった。

 この地震で北海道では、函館市で震度5強▽千歳市や苫小牧市、白老町で震度5弱▽札幌市で震度4――などを観測した。【高山純二、和田幸栞、伊藤遥】

毎日新聞

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