東海大福岡高のいじめ自殺訴訟 上級生1人に賠償命令 福岡地裁判決

2025/12/19 13:42 

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 東海大付属福岡高(福岡県宗像市)の2年生の男子生徒(当時17歳)が2021年3月に自殺したのは剣道部内でのいじめが原因の一つだったとして、生徒の母親が、加害者とされる上級生4人に損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は19日、上級生1人に165万円の賠償を命じた。加藤聡裁判長は「被告の強制わいせつ行為は不法行為に当たる」と述べた。

 上級生4人のうち3人は和解や、和解金の支払いを命じる決定が確定しており、残る1人が争っていた。

 訴状などによると、亡くなったのは侑大(ゆうだい)さん(名字は非公表)で、1年生だった19年4~6月、剣道部の部室で4人から粘着テープで両手足を畳に張り付けられ、わいせつな行為をされるなどし、21年3月10日にいじめ被害を訴える遺書を残して自殺した。【森永亨】

毎日新聞

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