小池都知事「実態十分に反映していない」 首都直下地震の新想定批判

2025/12/19 14:25 

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 国の有識者会議が19日公表した首都直下地震の新たな被害想定について、東京都の小池百合子知事は同日の定例記者会見で「首都圏の実態を十分に反映していない」と批判した。

 被害想定は、マグニチュード(M)7級の地震が起きると最悪の場合、死者は1万8000人、経済被害は約83兆円と推計。東京都の死者は最大8000人とした。

 小池氏は、電力被害の算定で約10年前のデータが使われていると例示し「これまでの対策の効果が入っていない」と主張。「実態に即していない被害想定では、自治体などが必要な対策を講じることはできない」と述べた上で、都としての見解をまとめて公表するとした。国にも被害想定の検証を求めるという。【加藤昌平、遠藤龍】

毎日新聞

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