長崎の鈴木市長「本音では大変遺憾」 官邸関係者の核保有発言巡り

2025/12/25 16:06 

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 安全保障担当の首相官邸関係者が「日本は核保有すべきだ」と記者団に発言したことを受け、長崎市の鈴木史朗市長は25日、定例記者会見で「政府の公式見解では非核三原則を堅持するという政策上の方針が確認されている」とした上で、「個々人の本音の部分で『核兵器を保有すべきだ』と思っているということが事実であれば大変遺憾だ。核兵器がいかに非人道的で残酷か、いまだ十分理解されていない」と述べた。

 鈴木市長は「被爆地・長崎としては、被爆者の皆様がこれまで血のにじむような努力で訴え続けてきた被爆の実相を、引き続き国内外に強く発信していく」と強調し、「まずは被爆地に来て被爆の実相を知ってほしい。核兵器を保有するという考え方は人類の存続、持続的な発展のためにはありえないということを、理解していただきたい」と話した。【尾形有菜】

毎日新聞

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