家宅捜索中に暴行 大阪府警の元警察官2人に有罪判決 大阪地裁

2026/01/26 17:51 

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 大阪府警の警察官が家宅捜索中に捜査対象の男性らに集団で暴行した事件で、特別公務員暴行陵虐罪などに問われた捜査4課の元警察官2人=いずれも懲戒免職=の判決が26日、大阪地裁であった。加藤陽裁判官は、警部補だった時長力被告(51)に拘禁刑2年、執行猶予3年(求刑・拘禁刑2年)、巡査部長だった阪口裕介被告(33)に拘禁刑2年6月、執行猶予3年(求刑・拘禁刑2年6月)の有罪判決をそれぞれ言い渡した。

 加藤裁判官は2人の行為について、「職務執行の適正を害する悪質な犯行」と指摘。「警察官に対する国民の信頼が大きく損なわれた」と非難した。

 一方、懲戒免職処分を受けたことなどを考慮して執行猶予付き判決が相当とした。2人は別々に審理され、判決もそれぞれ言い渡された。

 判決によると、2025年7月、大阪市西区のオフィスビルを家宅捜索した際、時長被告は居合わせた男性をソファに押し倒し、阪口被告は殴るなどの暴行を加えた。

 事件を巡っては、他に暴行に関与した警察官4人が同じ罪で在宅起訴されている。府警は23日、暴力を振るった警察官など懲戒処分の12人を含む計35人の一斉処分を発表していた。

 捜索は国内最大規模の違法スカウトグループ「ナチュラル」の関与が疑われた職業安定法違反事件の解明が目的で、複数の警察官らが押収したスマートフォンの暗証番号を聞き出そうとして男性3人に集団で暴行に及んでいた。

 府警は事件の原因について、幹部と現場の警察官との間で捜査方針が共有されていなかったなどと分析している。【木島諒子】 

毎日新聞

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