国内初、雪道でのロボットタクシー実証実験 通年運行へ一歩 北海道

2026/02/02 16:54 

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 北海道上士幌町と自動運転システム開発のムービーズ(金沢市)は1月、同町内で自動運転タクシー「ロボットタクシー(ロボタク)」の雪道での走行を実証実験し、冬季の安定走行が確認できたと発表した。同社は、ロボタクの雪道の長距離走行実験は国内初としている。

 ムービーズは2024年設立の金沢大発のベンチャー企業。実証実験は緊急時だけ運転席で手動介入する「自動運転レベル2」で行われ、1月5~27日に郊外の農村地域と市街地を結ぶ公道など総距離650キロを走行した。

 実験はカメラやレーザーセンサー、ミリ波レーダーなどを搭載した専用車両を使用。多くの自動運転技術で採用されている立体的な高精度3D地図ではなく、独自開発した平面の簡易な2D地図を使い、低コスト化を図っているのも特徴だ。

 実証実験は降雪前の25年10月に続き2回目。今回は気象環境の変化に対応した通年運行の可能性の検証が狙い。積雪路面で法定速度60キロの走行も実施し、安全性を確認したという。

 最終日には台湾出身のエリック・ウェイ社長、菅沼直樹CTO(最高技術責任者)が町内で記者会見し、自動運転システムや実験の概要を説明。菅沼CTOは「低コスト型自動運転の実証として冬道でも夏同様に安定した走行ができた。通年運行が地域住民にとって重要」と実証実験の意義を強調した。

 町と同社は今後も実証実験を行い、27年度までに特定条件下で運転手不在の「自動運転レベル4」の実証に進みたい考え。試乗した竹中貢町長は「積雪路面でも不安を感じずに乗ることができ、実装化は近いと感じた」と述べた。

 上士幌町は高齢者らの移動手段を確保するため、22年12月から市街地を中心に自動運転バスをレベル2で定期運行中。住民の利便性をさらに向上させようとロボタク運行に取り組んでいる。【鈴木斉】

毎日新聞

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