札幌・無保険車の脱輪事故、被害女児家族が運転者らに損害賠償請求へ

2026/02/13 17:58 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 札幌市西区で2023年11月、走行中の改造車から車輪が外れ当時4歳の女児に直撃した事故で、被害者家族が車の運転者や所有者らを相手取り、損害賠償を求めて3月にも札幌地裁に提訴する方針を固めた。代理人弁護士への取材で13日、判明した。事故は「無保険車」で起こされ、家族は必要な補償を受けられていないと訴えている。

 女児は事故で回復見込みのない頸髄(けいずい)損傷を負い、現在も意識が戻っていない。家族には治療費などの経済的負担がのしかかるが、事故車に任意保険がなく、自賠責保険の支払いがあったとはいえ、十分な補償を受けられていない。

 弁護士によると、被告は運転者の若本豊嗣容疑者(52)=事故とは別の道交法違反容疑で逮捕=と所有者の男性(52)、容疑者と当時婚姻関係にあった元妻がかけている任意保険会社となる見通し。この任意保険には「他車運転特約」が付帯しているという。

 詳細な請求額は算定中。治療費や介護費、女児が生涯で得られたはずの賃金などを盛り込み、数億円規模になる見通しだ。

 25年4月の札幌地裁判決などによると、若本容疑者は23年11月の事故で道路運送車両法違反(不正改造)と自動車運転処罰法違反(過失致傷)の罪に問われ、懲役3年、執行猶予5年を言い渡されたが、今月10日に無免許運転をした疑いで逮捕された。改造車の所有者の男性は道路運送車両法違反の罪で有罪判決を受けている。【小林大輝】

毎日新聞

社会

社会一覧>