愛媛県、南海トラフ地震の新たな被害想定発表 死者数は前回より減少

2026/02/17 17:32 

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 愛媛県は16日、南海トラフ巨大地震による県独自の新たな被害想定を発表した。災害関連死を除く直接死者数は最大1万2750人とし、2013年の前回想定より約3300人減少した。ボーリング調査のデータの精度が上がり、震度6強以上の強い地震が想定される面積が減少したことなどを反映した。

 直接死者数の内訳は、建物倒壊が3236人(前回比2974人減)、火災が76人(同1509人減)、津波が9313人(1129人増)などとなった。また、災害関連死については今回初めて試算し、最大で3602人としている。

 地震の揺れや液状化、火災などの建物の被害(建物全壊・焼失棟数)については、12万6325棟(11万7303棟減)と大幅に減少。最大避難者数も41万3158人(同14万5744人減)となっている。経済被害は、建設単価などの上昇を受け、16兆4800億円(同3300億円増)と見積もる。

 また、23年時点で86・4%の耐震化率を100%にすることによって、揺れによる全壊棟数を約8分の1に、建物倒壊や火災による死者数を約12分の1にそれぞれ軽減することができるとしている。中村時広知事は「県民一人一人にリスクをしっかり知ってもらった上で正しく恐れ、地震への備えを進めてもらいたい」と呼びかけている。【目野創】

毎日新聞

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