永瀬九段、決断の一手 藤井王将の攻め封じる 王将戦第4局1日目

2026/02/17 19:32 

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 藤井聡太王将(23)に永瀬拓矢九段(33)が挑戦し、永瀬九段の2勝1敗で迎えたALSOK杯第75期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社特別協力、ALSOK特別協賛)の第4局が17日、和歌山市の和歌山城ホールで始まり、午後6時、永瀬九段が68手目を封じて1日目の対局を終えた。持ち時間各8時間のうち消費時間は藤井王将4時間10分、永瀬九段3時間12分。18日午前9時に再開する。

 藤井王将の先手番。今期3度目の角換わり戦になり、永瀬九段の5四銀(38手目)で前例を離れた。昼食休憩まで永瀬九段はほとんど考慮時間を使わず、周到な準備をうかがわせた。

 54手目、永瀬九段が1時間の昼食休憩を挟む54分の長考で8四角と打った。5七の歩越しに先手陣の金をにらみ、5六歩の好形を与えない手だ。藤井王将が5八金と、角の利き筋からよけると、永瀬九段は再び長考して5五桂と放つ。後戻りはできない桂馬。検討陣から「決断の一手」と声が上がった。

 一気に戦機が熟して60手目。「戦いは歩の突き捨てから」の格言通り、永瀬九段が9五歩と突き捨てた。香車を取り合い、永瀬九段の角と藤井王将の飛車が9筋で対峙(たいじ)する。藤井王将が5六歩と桂取りに歩を突き出した局面で永瀬九段が封じた。

 立会の稲葉陽八段は「封じ手の局面は永瀬九段の桂損がほぼ確定しているが、1日目はある程度、永瀬九段の想定通りに進んだと思う。2日目も永瀬九段が攻め続ける展開になりそうだ」と語った。【新土居仁昌、最上聡】

毎日新聞

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