威風堂々、修理完了 最古級の電車、4月から展示 京都・平安神宮

2026/03/09 09:15 

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 平安神宮(京都市左京区)の境内に現存する国内最古級の電車、京都電気鉄道の車両(京都市交通局二号電車)=国重要文化財=の修理が完了した。電車は同神宮の応天門前西側にある鉄骨の覆屋(おおいや)の中に設置されており、4月1日から無料で一般公開する。

 1895年に開業した日本初の路面電車・京都電気鉄道の車両で、1911年に大阪府堺市で製造された。同社は京都市に買収されて京都市電となり、北野線が廃止される61年まで使用された。平安神宮までの路線もあった縁で、その後は同神宮が有料区画で保管・展示してきた。

 修理は2025年4月から1年かけて実施し、総事業費は約2億円。外観はさびが浮いていたが、元々の色に近い深緑の塗料を塗り直した。内部の座席も所々破れていたが、縫い直して補修。つり輪や窓もそのまま使うなど、できるだけ保存されていた状態を保った。電車前後の行き先表示には、写真を参考に北野線当時の字体をまねた「北野」と記したプレートをつけた。

 6日、電車の前で記念式典があった。同神宮の鷲尾隆久宮司は「(電車を見に)大勢の方に来ていただき、岡崎の地が栄えてほしい」とあいさつした。「電車の祖」として4月1日から展示し、鉄道ファンらを呼び込む関連イベントなども実施する予定という。電車の内部は公開しない。【大東祐紀】

毎日新聞

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