茨城県阿見町、27年11月の市制施行見送り 人口要件の達成困難に

2026/03/11 18:54 

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 茨城県阿見町は11日、2027年11月の市制施行を見送ると発表した。町が国から独自に入手した25年10月1日現在の国勢調査(速報値)の結果、人口が5万人を割り込み、市制施行の要件である「5万人以上」が困難な見通しとなったため。千葉繁町長は同日夕、緊急記者会見を開き「楽しみにしていた多くの町民に心からおわびを申し上げる」と語った。町は引き続き市制施行を目指す方針。

 速報値は国が5月に発表するが、町は市制施行を円滑に進めるため2月24日、国に照会。27日に結果が通知され、25年10月1日現在で4万9689人と、5万人を割り込んだ。

 国勢調査は5年に1度のため、町は毎月の推移が分かる常住人口の数値をもとに準備。23年11月1日に常住人口が初めて5万人を突破すると24年度に「市制施行準備室」を設けた。新市名を「阿見市」と決め、役場に5万人の達成を祝う懸垂幕を掲げたり、セレモニーを開いたりして機運醸成をはかってきた。

 千葉町長は「人口が増えているのは事実で、このような結果になるとは夢にも思わなかった。見極めが甘かったといえば、そうかもしれない」と悔しさをにじませた。町は準備室を今年度末で解体するが、市制施行の方針は堅持する。【鈴木美穂】

毎日新聞

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