イラン最高指導者のモジタバ師、負傷か 2月末の攻撃以来、姿現さず

2026/03/11 20:40 

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 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は11日、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師(56)が、米国とイスラエルによる2月28日の攻撃を受け、足などを負傷したと報じた。けがの程度は不明だが、意識ははっきりしているという。

 米イスラエルは28日にイランを先制攻撃し、モジタバ師の父である前最高指導者のアリ・ハメネイ師を殺害した。イランの専門家会議は3月9日、ハメネイ師の後継者としてモジタバ師を第3代指導者に選出したと発表。しかし、その後は公の場に姿を現したり、ビデオ演説したりしておらず、動向が注目されていた。

 NYTは、イスラエル軍とイラン政府関係者の話として、モジタバ師が先制攻撃を受けた際、足などを負傷したと指摘。イラン国営テレビも、モジタバ師について報じる際に「負傷兵」と紹介し、けがをした可能性があると示唆していた。一方、イラン学生通信によると、政府顧問を務めるペゼシュキアン大統領の息子は、モジタバ師の容体について「問題ない」と述べているという。

 NYTによると、イラン当局者は、これまでモジタバ師の声明が発表されていない理由について、いかなる通信も居場所を特定されるリスクがあると主張。現在は通信が制限された厳重な警備下にいるとしている。

 モジタバ師は反米強硬派で知られ、ハメネイ師の路線を継承するとみられている。モジタバ師の選出を受け、トランプ米大統領は記者会見で「失望した」と批判。イスラエル軍はモジタバ師を殺害すると公言している。【カイロ松本紫帆】

毎日新聞

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