被爆者の森重昭さん死去 88歳 原爆犠牲の米兵捕虜を独自調査

2026/03/17 16:38 

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 広島原爆で犠牲となった米兵捕虜を独自調査で明らかにした歴史研究家で被爆者の森重昭(もり・しげあき)さんが14日、心臓急死のため死去した。88歳。葬儀は家族で営んだ。喪主は妻佳代子(かよこ)さん。

 広島市で生まれ、8歳の時、爆心地から約2・5キロで被爆した。会社勤めの傍ら1970年代から約40年間、広島で被爆死した米兵捕虜について独自に調査。広島市内で収容中だった12人が犠牲になったことを突き止め、遺族の了解を得て氏名と遺影を国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市)に登録した。

 98年には、米兵の収容先だった旧陸軍の中国憲兵隊司令部跡に慰霊銘板を自費で設置。2008年に調査の経緯をまとめた「原爆で死んだ米兵秘史」を発刊した。

 16年5月、現職の米大統領として初めてオバマ米大統領(当時)が広島を訪問した際、平和記念公園であった式典に米国側から招かれてオバマ氏と対面。抱擁する写真は国内外に配信された。功績が評価され、第64回菊池寛賞を受賞した。

毎日新聞

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