熊本で発見された雪割草の新種 世界で初めて展示 神奈川・箱根

2026/03/20 07:45 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 雪解けの時期に咲くかれんな雪割草の新種が見つかり、20日から神奈川県箱根町仙石原の箱根湿生花園で、世界で初めて展示される。6日の日本植物分類学会熊本大会で発表された「アマクサスハマソウ(仮)」で、直径1センチほどの小さな花を咲かせている。

 この花を発見したのは東京大植物標本室の研究員、大野好弘さん(52)。盆栽好きの祖父の影響で、小学生の時に見た雪割草に魅せられて調査・研究してきた。

 新種を見つけたのは昨年5月、熊本県内での調査だった。生えている場所や開花時期、形で見当はついていた。秋口を待って、成長した根の先端の染色体を調査し、ゲノム解析を実施。半年ほどたった今年3月2日に結果が分かり、学会で発表した。

 雪割草は北半球の中央アジア、東アジア、米国、ヨーロッパに分布している。

 花弁が退化し、葉の上にあるがくが花びらのように見える。これまで31種が確認されていた。寒さには強いが暑さには弱く、今回日本で新種が見つかった場所が最も温かいという。

 新種はがくが白く、個体によっておしべやめしべの色が異なる。展示されるのは「世界の雪割草展」で、約200株のオオミスミソウを使った自生地の再現ディスプレーや珍しい原種、雪割草が描かれた雑貨や270年前に発行された世界初の植物雑誌なども展示される。

 展示は27日まで。問い合わせは箱根湿生花園(電話0460・84・7293)。【本橋由紀】

毎日新聞

社会

社会一覧>