教員試験受験者5000人の情報流出 処理不十分で 北九州市

2026/04/21 21:44 

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 北九州市教育委員会は21日、教員採用試験の受験者の氏名や年齢など延べ約5000人分の個人情報の流出があったと発表した。行政文書開示請求に応じた際、本来処理を施して隠さなくてはいけない情報が、見ることができる状態にあった。不特定多数への流出は確認していない。

 流出したのは2020~24年度の北九州市立学校の教員採用試験に受験申し込みをした4135人(延べ5217人)。欠席した人も含む。本来隠すべき受験番号、氏名(漢字、カナ)、年齢、性別が適切なマスキングをされず、教科、1次から最終合格までの合否、採用・辞退、推薦や障害などの選考区分と照合できるようになっていた。

 26年3月に市外の男性からの行政文書開示請求を受け3月18日に一部開示を決定。受験番号、氏名、年齢、性別はマスキング処理をしてCD―Rに記録して郵送。4月20日に受け取った男性の指摘で発覚した。

 市教委によると、市教委が所有するデータをPDFファイルに変換する際、必要な変換手順を踏まなかったため、見かけ上はマスキングされていてもコピーして他のソフトに貼り付けると見ることができるようになっていた。

 市教委は該当者全員に説明と謝罪の文書を配布する。男性にはデータの返送を依頼した。市教委は「加工が不十分だったことは行政文書開示の運用として遺憾な事態。復元リスクを排除した処理を徹底し再発防止に努める」としている。【山下智恵】

毎日新聞

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