日野町事件、検察が立証方針を表明へ 死後再審公判に向け

2026/05/19 20:00 

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 滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性が殺害された「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定し、服役中に75歳で病死した阪原弘(ひろむ)さんの再審公判に向けた裁判官、検察官、弁護人による協議が19日、大津地裁であり、検察側は、6月19日の次回三者協議で立証方針を明らかにすると表明した。

 協議は非公開。協議後、大津地検の萩原良典次席検事は「事件の記録を改めて慎重に精査し、検討している。再審公判が迅速に行われるべきことは十分認識している。次回、方針を明らかにしたい」とコメントした。

 弁護側は3月の第1回協議で有罪立証しないよう求めていた。記者会見した阪原さんの長男弘次(こうじ)さん(65)は「検察官は真摯(しんし)に取り組んでいるのか疑問で失望した。冤罪(えんざい)被害者を早期救済するつもりはないのか。再審無罪に向けて検察官も協力してほしい」と求めた。

 阪原さんは女性の首を絞めて殺害し、金庫を奪った罪で無期懲役とされた。無罪を訴えて再審を請求したが2011年に病死したため、遺族が12年に第2次請求をし、死後再審の開始が決まった。【江田将宏、岩崎歩】

毎日新聞

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