JR武蔵野線と西武池袋線、29年3月から直通運転 臨時列車で

2026/05/19 20:22 

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 JR東日本と西武鉄道は19日、JR武蔵野線と西武池袋線で2029年3月をめどに直通運転を始めることで合意したと発表した。当面、観光商品として販売する週1回程度の臨時列車の運行を計画する。

 定期運行への切り替えは現時点で検討していないが、利用状況を見て判断する。

 埼玉県の秩父エリアと神奈川県の小田原市、東京ディズニーリゾートに近い千葉県のJR舞浜駅などが結ばれることになる。

 西武鉄道の小川周一郎社長は「東北や上越、大宮方面からのベルーナドームでの野球観戦など魅力的な展開が目に浮かぶ」と期待する。

 直通運転にはJR武蔵野線の新秋津駅と西武池袋線の所沢駅の間にある車両搬出入用の「連絡線」を活用する。連絡線は「秋津トンネル」を通過した後にそれぞれの線路に合流する。

 直通運転に使用する車両は、今年度中に退役する西武鉄道10000系「ニューレッドアロー」。アニメ「機動戦士ガンダム」のメカニックデザインなどで知られる大河原邦男さんが初監修し、一般席に加えてソファ席や半個室席も備えた観光特急に改修する。

 また、30年代前半をめどに、JR新秋津駅と西武池袋線の秋津駅の間に、乗客用の通路を整備する。これまで乗り換えには徒歩8分程度かかっていたが、完成すれば4~5分程度に短縮される見込み。

 JR東日本と西武ホールディングスは20年12月から、両社沿線の活性化などに取り組んできた。

 JR東日本の喜勢陽一社長は「両社の既存インフラをうまく活用し、鉄道ネットワークの拡充につなげる。今後も快適でシームレス(境目なし)な移動を連携しながら着実に進めていきたい」と話した。【中島昭浩】

毎日新聞

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