茨城・介護施設2人殺害 元職員に懲役20年判決 1件は無罪

2026/07/07 14:05 

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 茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年、入所者2人の点滴に空気を注入して殺害したとして2件の殺人罪などに問われた元施設職員、赤間恵美被告(40)の裁判員裁判の判決が7日、水戸地裁であった。山崎威裁判長はうち1件を無罪、もう1件を有罪とし、懲役20年(求刑・無期懲役)を言い渡した。

 有力な物的証拠がなく、死亡した2人が他殺か病死かの「事件性」や、他殺だった場合に赤間被告の犯行と言えるかどうかの「犯人性」が争点だった。検察側は、要介護者を狙った無差別的な犯行だと指摘。被告は、殺人罪については無罪を主張していた。

 赤間被告は勤務していた古河市の施設「けやきの舎(いえ)」で20年5月30日、鈴木喜作さん(当時84歳)の点滴用チューブに注射筒(シリンジ)で空気を注入し、血液が循環しない状態にして殺害したほか、同年7月6日に吉田節次さん(当時76歳)を同じ方法で殺害したとして起訴された。

 判決は、鈴木さんの死亡については殺人罪の成立は認めず、無罪とした。

 検察側は、2人の容体が急変する前、それぞれの部屋に被告が入るのを見たという職員の目撃証言などから「被告以外に犯行可能な人はいない」と指摘。弁護側は「2人の死因は不明で、病気が悪化した可能性がある」と無罪を主張していた。

 赤間被告は21年11月、古河市のスーパーで牛肉パックなど12点計5000円相当を万引きしたとして窃盗罪にも問われ、起訴内容を認めていた。【井手一樹】

毎日新聞

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