「生きていこう」鎮魂と誓い 市民ら献花 やまゆり園事件10年

2026/07/26 15:19 

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 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員を含む26人が負傷した事件は26日、発生から10年を迎えた。この日は広く市民の一般献花を受け付け、園内にある「鎮魂のモニュメント」の献花台を訪れた人たちが手を合わせて冥福を祈った。

 神奈川県愛川町の新井泰崇さん(41)は、息子の遼祐さん(10)と花を供えた。遼祐さんが生まれたのは10年前の事件当日。多くの命が失われた一方、新しい命が生まれたことに「感慨深い思いだったし、命の大切さを感じた」という。誕生日を迎えるたびに事件に思いをはせ、「息子と一緒に生きていこう」と心に誓ってきた。

 10年という節目に、初めて献花に来た。「こういう事件がなくなってほしいし、誰もが自由に生きていける平和な社会になってほしい」と話した。

 福岡県太宰府市から訪れた会社員、江口純一さん(39)は幼少期に自閉症と診断され、精神障害者手帳の2級を取得している。職場を解雇された時期に事件が起き、「自分も価値がない人間で、いつか殺されるんじゃないかと思った。人ごとではなかった」と振り返る。「今もSNSなどで優生思想的な意見は残っている。寛大で、多様性のある社会になってほしい」と願った。

 兵庫県加古川市の特別支援学校教諭、三好淳一さん(51)は、10年前から毎年献花に来ている。事件に衝撃を受けた生徒の親が言った「自分の子に、やいばが向けられた気がする」という言葉が、今でも耳に残っているという。津久井やまゆり園の園歌を趣味のオーボエで演奏し、犠牲者を鎮魂した。【矢野大輝、佐藤浩】

毎日新聞

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